YOZAN printing

 我々の印刷業はコールド化を契機にオフセット印刷が盛んになりカラー化が進み高性能の多色印刷が普及、それに伴い大量の印刷物が氾濫した。我々の作業もアナログの生産方法からデジタル化が進み、これに伴う印刷物の減少が囁かれたが、それに反して紙媒体の印刷物は減少することは無かった。

 しかし、リーマンショックは紙媒体の情報伝達に大きな変化をもたらした。

 これは、物事の成長は、成熟を過ぎれば必ず衰退期に入り異なる過程が発生することを示した。日進月歩の成長過程を経て成熟度の高い製品が何処でも出来るようになると、次に問われるのは如何に少ない材料やエネルギー、そして時間をかけないで生産すること、すなわち環境負荷軽減、そして、時代の要求する良い製品作りである。

 郷土の名君上杉鷹山公(上杉藩九代藩主、九州高鍋秋月藩次男)は、貧窮した上杉藩に養子に迎えられ次々と改革を実施した。冷害や飢饉に対しての備え食料の備蓄や地元で出来る特産物の奨励、藩士や農民に対しての指導教育を高めレベルの高い藩政の実施、自助、扶助、互助の精神の確立を唱えながら粘り強い改革を行ってきた。それらの実現により取り潰しになる様な藩政を立派に立て直した。今でも米沢は我慢強い勤勉な東北人特有の一徹な人間が多く、質素倹約に努め教養の高い古きよき時代の精神が市民に宿っている。

 米沢は自然環境に恵まれ大気汚染や水質汚濁には殊のほかに気を遣っている。2006年、当社は環境負荷軽減に真摯に取り組む覚悟を決め、他社に先駆け、あえて環境規制のある工業団地のアルカディアに新工場を2007年に建設し、米沢市と環境協定を締結した。また、顧客満足度向上の対象をクライアントに限定せず、ステークホルダー+環境として、弊社株主(配当の実施)及び社員(成果に合わせた給与)、大切なクライアント(顧客満足度の追求)、サプライヤ-(安定供給信頼の購買)、近隣住民(調和の取れた信頼関係)の満足度を上げる販売と生産活動を実地している。この活動の基本概念(concept)として以下を「七つのチャレンジ」と銘打ち、包括的にPDCAサイクルを回転させた活動をしている。

① 顧客満足度の追求、② 地域への貢献、③ 誇りある会社の創造、④ 健全経営の実施、

⑤ 環境重視の生産推進、⑥ 社員の人間的成長推進、⑦ 印刷文化の向上への寄与

 1957年、資金もない顧客もない何もない時代に創業を決意した先代は、改革を断行した上杉鷹山公にも匹敵する強い思いで忍耐と努力を続けてきた。そのおかげで幾度の経営危機を乗り越え、55年を経た現在がある。そして、上杉鷹山公の教えを実践するYOZAN Printingの理念(philosophy)である①質素倹約、②指導教育、③すべてに対して備えの経営は、完成したものではなく、総て、過去から現在、そして未来への④通過点(継続的改善)であるとの認識で日々改革に取り組んでいる。下図が、弊社の経営理念と企業活動の基本概念と具体的な活動内容の相関を示したものである。

鷹山プリンティング

生産体制

AnyOne「営業企画/管理」

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Bright「製版/刷版」

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Appeal「印刷」

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Dressup「製本/断裁」

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Omword「配送」

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