株式会社青葉堂印刷

青葉堂印刷

取り組み

YOZAN Printing 2.0

青葉堂印刷では、経済的側面のみならず環境・社会的側面における企業責任を果たす取り組みを
Yozan Printing として策定し、これまで推進してきました。
2024年からは、取り組みを進化させるため、重要課題(マテリアリティ)と
2030年を目標とした重点アクションを特定し、YOZAN Printing 2.0として活動を強化しています。

トップメッセージ

全ての仕事はお客様にとっての仕事であり、私たち業者(請負側)のためにあるのではない。
常に顧客満足度を追求していかなければ、仕事は減少、又は消滅する。当社の経営理念は、
「顧客満足度の追求」である。そして、この経営理念は7つのチャレンジへと続いていく。
①顧客満足度の追求 ②地域への貢献 ③誇りある会社の創造 ④健全経営の実施 
⑤環境重視の生産を推進 ⑥社員の人間的成長を促進 ⑦印刷文化の向上に寄与。
この7つのチャレンジに沿って経営を実施する。
今後も、7つのチャレンジに沿ってSDGsへの貢献等を含めた新たなことに積極的に取り組み、
社員が自発的に行動できる人間として成長し、変化し続ける社会に対応できるよう
更なる顧客満足度の追求と地域社会への貢献を目指し、会社経営を行っていく。

Yozan Printing 2.0重要課題(マテリアリティ)と重点アクション

青葉堂印刷では、Yozan Printing として、経済的側面のみならず環境や社会的側面における
企業責任を果たす取り組みを従来から進めてきました。
2024年からは、世界の持続可能性(サステナビリティ)を意識した企業活動を
より一層推進するため、重要課題(マテリアリティ)と具体的な重点アクションを設定して
取り組みを強化しています。

人の生活に寄り添ったものづくり

【 重要課題である理由 】
印刷文化は「人の生活」に寄り添いながら発展してきた歴史があります。
印刷物が人々の情報伝達の大切な手段であること、カレンダーや本などが
贈答品として人の交流を促進してきたこと、さらにはお客様の企業活動や
広報を支えてきたことなど、地域や世界の持続可能性に貢献する中でも、
「人の生活」に密着する印刷会社の本分に青葉堂印刷は忠実であり続けます。

(1)あらゆる人にやさしい製品・サービスの提供

「人の生活」を支えるという社会的意義の中で、
メディアユニバーサルデザイン(MUD)の普及・導入を推進しています。
世代や境遇を問わず、あらゆる人々のニーズに寄り添える製品・サービスを提供し続けています。

<具体的実績>

  • メディアユニバーサルデザイン(MUD)の普及に向けた提案・作成
  • ユニバーサルデザイン(UD)フォントを使用した製品の推進
  • ユニバーサルデザイン(UD)を取り入れたカレンダーの販売
  • あらゆる人が製品・サービスを活用できるECサイトの拡充展開
  • 人の健康に配慮した抗ウィルス印刷物・抗菌印刷物の認定(SIAA認定取得済)

(2)顧客満足度を追求した「ワンストップ型」一貫生産体制

編集、印刷、製本、加工などの後工程、組み作業、セット作業や在庫管理、
発送までを一気通貫で行う「ワンストップ型」一貫生産体制を通じて、
低予算化とコミュニケーションコスト削減を実現し、
お客様の経済的発展や効果的な広報・宣伝活動に貢献しています。

<具体的実績>

  • お客様の「稼ぐ力」を強化するための低予算化とコミュニケーションコスト軽減化を実現
    (編集、印刷、製本、加工などの後工程、組み作業、セット作業や在庫管理、発送までを
    社内で一貫化)
  • 一貫生産体制を支える最新設備の積極導入

(3)業界トップクラスのカレンダー生産による社会貢献

青葉堂印刷の強みの一つであるカレンダー生産については、
カレンダー贈答文化を大切にするお客様のニーズにきめ細やかに対応し続けています。
また、メディアユニバーサルデザイン(MUD)技術の導入や
地球にやさしい資材活用による社会・環境に配慮したカレンダーの作成も推進しています。

<具体的実績>

  • 古くからカレンダー作成を行う顧客に寄り添った製品づくり
  • カレンダー贈答文化を支えることによる年代や業種を超えた交流の促進
  • 一貫生産体制における社会・環境に配慮したサステナブル・カレンダーの作成推進

< 2030年を目指した重点アクション >

(1)日本社会におけるメディアユニバーサルデザイン(MUD)普及への貢献
  • メディアユニバーサル関連研修を受ける社員100%
  • プライベートブランド製品のユニバーサルデザイン(UD)フォント使用率の増強
  • ECサイトを通じた製品・サービスを2024年比5倍
(2)社会・環境に配慮したサステナブル・カレンダー生産の強化
  • サステナブル・カレンダー(メディアユニバーサルデザイン(MUD)やリサイクル素材使用)の推進
  • サステナビリティ追求によるブランド力強化を通じたカレンダー生産アジアNo.1

環境にやさしいものづくり

【 重要課題である理由 】
青葉堂印刷では、従来から自然環境や人の健康に配慮されたものづくりを
推進してきました。現代における地球環境問題の意識の高まりを受け、
より一層環境や人体への負荷を減らすものづくりを目指すべきと考え、
機材導入や人材育成を進めています。

(1)印刷の環境負荷を減らす原材料調達と生産

インキや洗浄剤など印刷の過程で使用する資材全般にわたって自然環境や人の健康に配慮されたものを使用しています。

<具体的実績>

  • VOCフリーインキの使用
  • ベジタブルインキの使用
  • バイオマスインキの使用
  • FSC森林認証紙の使用
  • 水なし印刷の推進
  • LED-UV印刷機の使用
  • 完全リサイクル可能な製品(ペーパーリング・タンザック)の推進
  • LIMEX等、新素材の使用推進
  • SIAA(抗ウィルス加工・抗菌加工)対応製品の製造

(2)全国/世界基準の環境対応を可視化する認証取得

環境配慮型資材を使用する意思と実績を可視化するため、全国/世界基準の認証取得を積極的に行っています。

<具体的実績>

  • ISO14001の取得(環境マネジメントシステムに関する国際規格)
  • グリーンプリンティング認証(環境配慮型の工場、資機材、印刷製品が認証)
  • バタフライマーク(日本水なし印刷協会への加盟)(製版時の現像廃液がない、湿し水・IPAを使わない、有機化合物の放散量が少ない印刷方式)

(3)ロスの削減と省エネ・再エネ

社内文書の裏紙使用の徹底など、生産過程における廃棄物の削減と3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進、さらには社内設備への省エネ技術導入を進めています。

<具体的実績>

  • 社内文書での裏紙使用の徹底
  • 残紙のリサイクル(幼稚園などへの寄贈)
  • 品質検査装置の充実による品質安定化
  • ISOに則ったミス・ロスの原因追及と再発防止の策定
  • LED-UV印刷機の使用
  • 屋内照明のLED化
  • カーボンオフセットへの取組推進

< 2030年を目指した重点アクション >

印刷業界最先端の環境配慮への挑戦
  • 環境配慮型インキ/サステナブル対応インキ使用100%
  • 紙製品の社内におけるリサイクル・リユース率100%
  • サステナブル・カレンダーの推進

社員が成長し活躍できる職場に

【 重要課題である理由 】
青葉堂印刷では、従来から社員の人間的成長を意識した企業経営を
行なってきました。社会的意義を追求するYozan Printing 2.0においても
「社員」に焦点をあてた取り組みを強化すべきと考え、
「働きやすさの追求」、「社員の健康増進」、「社員の成長のための各種研修」を特に重視して取り組んでいます。

(1)働きやすさの追求

ハラスメント相談窓口などの設置や時間外労働時間の見える化、育児休業や時短勤務など次世代育成支援対策推進法に基づく子育て世代も働きやすい環境を整備しています。また、女性幹部社員が25%を超えるなど業界内では有数のジェンダーバランスを達成しており、障がい者雇用についても法定雇用(2.3%)の2倍程度まで達成するなど、多様な人材からなる職場環境を追求しています。

<具体的実績>

  • ハラスメント相談窓口の設置
  • 就業規則の1年1回程度の見直しと専門家からの助言
  • 時間外労働時間の見える化
  • 障がい者雇用の促進(法定雇用率の達成)
  • 職場におけるジェンダーバランスの追求(課長級幹部女性割合25%以上の達成)
  • 育児休業制度の拡充
  • 育児短時間勤務制度の拡充
  • 次世代育成支援対策推進法に基づく子育て世代が働きやすい環境の整備
  • フルタイム従業員の平均の法定時間外労働60時間以上の従業員の不存在の実現

(2)社員の健康増進

健康診断受診、ストレスチェック、健康関連研修、特定健康保健指導の実施、屋内完全禁煙、感染症予防ワクチン費用の会社負担、不調者などに対応するための産業医の定期的な来訪などの取り組みを進めています。

<具体的実績>

  • やまがた健康企業への登録
  • 健康経営優良法人の認定
  • 健康診断の全員受診の達成
  • ストレスチェックの実施
  • 管理職及び一般社員に対する健康増進情報の周知
  • 健康相談、メンタルヘルス及び労務相談に関する相談窓口の設置
  • 長時間労働者への産業医対応義務化・時間外労働の見える化
  • 特定保健指導の実施
  • 食生活の改善に向けた取り組み
  • 屋内完全禁煙
  • 感染症予防のためのインフルエンザ予防ワクチン費用の会社負担
  • 産業医の定期的な来訪(不調者などへの対応)

(3)社員の成長のための各種研修

社員に対する階層別の研修、印刷業に関する基礎学習研修、DX・IoT活用に関する各種研修を提供するとともに、デザイン・編集・製版・印刷・加工などに関するDTPエキスパート認証の受験・更新費用も会社が負担する制度を確立しています。これらの教育・研修プログラムを通じて、あらゆる社員にスキルアップの機会を提供しています。

<具体的実績>

  • 社員に対する階層別の研修機会の提供(山形銀行による新入社員研修のほか、タナベコンサルティング、JAGATアイウィルなどによる研修)
  • 印刷業に関する基礎学習研修機会の提供(JAGAT、T&K TOKA、小森などによる研修)
  • DX・IoT活用に関する各種研修機会の提供
  • デザイン・編集・製版・印刷・加工などに関する「DTPエキスパート」認証の受験や更新における費用の会社負担
  • 持続可能性(サステナビリティ)/SDGsに関する研修

< 2030年を目指した重点アクション >

(1)地域で一番働きやすい企業を目指して
  • 山形県内「就職したい企業」ランキング トップ10以内の実現
  • 高ストレス社員の比率5%以下の実現
  • 労災事故ゼロの実現
  • 長期休業者ゼロの実現
  • 業務の効率化による従業員の法定時間外・法定休日労働時間の月平均45時間未満の実現
(2)子育て世代が働きやすい環境のさらなる拡充
  • 仕事と子育ての両立を支援する雇用環境を整備する旨宣言した行動計画の策定
  • 男性従業員の育児休業取得率100%の実現
  • 女性従業員の育児休暇100%の継続
  • 短時間勤務などのより柔軟な働き方制度の導入

地域にとってあるべき企業に

【 重要課題である理由 】
県内最大級の印刷会社として、持続可能性への貢献においても
米沢を中心とする置賜地域全体を主導する存在でありたいと考えています。
地域の経済・社会・環境への貢献はもちろん、
企業統治(コーポレートガバナンス)、コンプライアンス、顧客プライバシー
などの経営に関わる分野全般について取り組みを強化し続けています。

(1)地域の経済・社会・環境への貢献

米沢市が推進する「米沢品質」への登録やSDGs推進へ協力することによる自治体との連携強化のほか、地域の子ども・学生の未来への貢献を特に重視して、地元の教育機関と連携した取り組みを強化しています。

<具体的実績>

  • 経済産業省による「地域未来牽引企業」への登録
  • 地域の印刷会社で最大級の正規雇用創出
  • 米沢市役所とのパートナーシップ強化(米沢市が推進する「米沢品質」の登録、米沢市のSDGs推進への寄付など)
  • 地域の教育機関との連携(残紙やメモ帳の幼稚園などへの寄贈、中高生の職業体験受け入れ)
  • 地域の歴史・文化に関する発信(刊行物発行など)
  • 地域の伝統文化行事・お祭りへの貢献(上杉四季の祭りへの寄付、雪灯篭祭りにおける灯篭制作参加など)

(2)コーポレートガバナンス(企業統治)とコンプライアンスの強化

地域のものづくり企業としては最大級の顧客と社員を抱える企業として、コーポレートガバナンス(企業統治)とコンプライアンスの継続的な強化が重要であると認識しています。人権関連については、児童労働の排除、強制労働の排除、雇用及び職業における差別排除、結社の自由及び団体交渉権の保証を実践しています。このほか、法務・ハラスメントに関する窓口の設置、外部専門家によるガバナンスの強化、ジェンダーバランスに配慮した幹部登用、幹部級に対するコンプライアンス研修の実施などを強化しています。

<具体的実績>

  • 人権関連の中核方針声明文の公表と体制強化(児童労働の排除、あらゆる形態での強制労働の排除、雇用及び職業における差別排除の保証、結社の自由及び団体交渉権の保証)
  • 法務・ハラスメントに関する窓口の設置
  • 外部専門家によるガバナンスの強化(顧問弁護士など)
  • ジェンダーバランスに配慮した幹部登用(課長級幹部女性割合25%以上の達成)
  • 幹部級に対するコンプライアンス研修の実施
  • 反社会的勢力との連携・協力がないことの宣誓書の作成と体制強化
  • 法令順守の宣誓書の作成と体制強化

(3)情報セキュリティと顧客プライバシーの保護

大量の顧客情報を扱う印刷会社として、情報セキュリティと顧客プライバシーの保護も重要なテーマとして設定しています。個人情報保護方針及び情報管理に関するガイドラインの公表や情報セキュリティに関する各種窓口(苦情相談窓口/保護方針窓口、個人情報問合せ窓口)の設置などの取り組みを推進しています。

<具体的実績>

  • 個人情報保護方針の公表と体制強化
  • 個人情報管理者の指定と情報管理に関するガイドラインの公表
  • 情報セキュリティに関する各種窓口の設置(苦情相談窓口/保護方針窓口、個人情報問合せ窓口など)
  • 監視カメラ設置による防犯セキュリティ強化
  • 個人情報保護マネジメントシステムの確立に基づくプライバシーマークの取得

< 2030年を目指した重点アクション >

(1)地域の子ども・学生の未来への貢献
  • 地域の学校・大学との連携強化(体験活動や産官学連携の強化)
  • 地域の歴史・文化を伝える刊行物や展示会への協力強化
(2)地域で最も責任ある企業を目指して
  • コンプライアンス関連研修の強化
  • コーポレートガバナンス(企業統治)及びコンプライアンス関係の情報開示の強化
  • サステナビリティ推進チームの創設と活動強化

重要課題(マテリアリティ)と重点アクションの策定プロセス

重要課題(マテリアリティ)と重点アクションの策定にあたっては、
国連グローバルコンパクトなどが作成した「SDGs Compass ~SDGsの企業行動指針~」、
日本取引所グループ及び東京証券取引所の「ESG情報開示実践ハンドブック」、
経済産業省の「価値協創ガイダンス」などを参考にしました。
具体的には、以下のプロセスで決定しました。

STEP 1特に取り組むべき重要課題(マテリアリティ)候補の抽出

候補となる要素を網羅的に抽出するため、持続可能な開発目標(SDGs)のほか、
非財務情報の開示基準であるグローバル・レポーティング・イニシアティブ(GRI)基準、
サステナビリティ会計基準審議会(SASB)基準、ISO26000、
さらにはモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)ESG評価指標を参考にして
経済・社会・環境に関する課題事項の網羅的なリストアップを行いました。

STEP 2マテリアリティ・マトリックスの作成

リストアップした重要課題(マテリアリティ)候補を、SDGs Compassや
ESG情報開示実践ハンドブックにて推奨する形式で優先順位付けし、「マテリアリティ・マトリックス」を作成しました。その際、「社会一般から青葉堂印刷が何を期待されているか」という観点を縦軸に、
そして「青葉堂印刷自身が企業として中長期的な企業価値として何を重要しているか」という観点を
横軸として、2つの軸から検討しました。

→マテリアリティ・マトリックス

STEP 3重要課題(マテリアリティ)の決定

作成したマテリアリティ・マトリックスをもとに、社外の専門家とも意見交換し、
重要課題(マテリアリティ)として、以下の4つの柱と12の具体的項目を特定しました。

人の生活に寄り添ったものづくり
(1) あらゆる人にやさしい製品・サービスの提供
(2) 顧客満足度を追求した「ワンストップ型」一貫生産体制
(3) 業界トップクラスのカレンダー生産による社会貢献
環境にやさしいものづくり
(1) 印刷の環境負荷を減らす原材料調達と生産
(2) 全国/世界基準の環境対応を可視化する認証取得
(3) ロスの削減と省エネ・再エネ
社員が成長し活躍できる職場に
(1) 働きやすさの追求
(2) 社員の健康増進
(3) 社員の成長のための各種研修
地域にとってあるべき企業に
(1) 地域の経済・社会・環境への貢献
(2) コーポレートガバナンス(企業統治)とコンプライアンスの強化
(3) 情報セキュリティと顧客プライバシーの保護

STEP 4今後の重点アクションの策定

上記で特定した重要課題(マテリアリティ)を踏まえて、今後の取り組みを具体的に進めるため、
2030年を基準点とした重点アクションプランを策定しました。数多くの取り組みがある中で、
重要項目に沿って特に重視する事項に限って列挙しています。
これらの重要課題や重点アクションに沿って、社内浸透を進め、様々な取り組みを進めています。

それぞれの課題に対する具体的実績や2030年を目指した重点アクションはこちら

Yozan Printing 2.0によるSDGsへの貢献

SDGs(持続可能な開発目標)は、2015年に国連で採択された2016年から2030年までの国際目標です。
持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、
発展途上国のみならず、先進国も取り組むべき普遍的な目標とされています。
→SDGsの詳細はこちら
青葉堂印刷は、持続可能な世界を意識した企業活動をより一層推進するため、
Yozan Printing 2.0として重要課題(マテリアリティ)と2030年を目標とした重点アクションを特定し、
取り組みを進めています。これらの重要課題は、SDGs実施期限である2030年よりも
先の世界でも通用する持続可能性(いわゆる”Beyond SDGs”)への貢献を意識していますが、
その一方で、SDGs達成にも具体的に貢献する内容となっています。
→貢献するSDGsのゴールとターゲットの詳細はこちら

重要課題の一つとして青葉堂印刷では、「あらゆる人にやさしい製品・サービスの提供」を掲げ、
メディアユニバーサルデザイン(MUD)の普及・導入を進めています。
ユニバーサルデザイン(UD)フォントやデジタル技術の導入など、世代や境遇を問わず、
あらゆる人々のニーズに寄り添える製品・サービスを推進することで、子どもの障がいや高齢化などによる
視力低下などの障壁を取り除く製品・サービスを通じたゴール4(質の高い教育をみんなに)や
ゴール10(人や国の不平等をなくそう)に貢献するとともに、メディアユニバーサルデザイン推進という
比較的新しい経済的付加価値を創出することで、ゴール8(働きがいも経済成長も)や
ゴール9(産業と技術革新の基盤を作ろう)にも貢献しています。

また、「顧客満足度を追求したワンストップ型一貫生産体制 」との重要課題においては、最新の技術導入によって
ゴール9(産業と技術革新の基盤を作ろう)に寄与する一方、お客様側の低予算化とコミュニケーションコスト削減を
実現することでゴール8(働きがいも経済成長も)の経済成長への貢献も実現しています。

青葉堂印刷の強みであるカレンダー生産については、「業界トップクラスのカレンダー生産による社会貢献」との
重要課題を設定しており、カレンダー贈答文化による年代や業種を超えた交流の促進や一貫生産体制を通じた
社会・環境に配慮したカレンダーの作成を推進しています。
このことによって、人々の交流促進を通じたゴール17(パートナーシップで目標を達成しよう)や
文化の保護を指標の一つとして掲げるゴール11(住み続けられるまちづくりを)に貢献するとともに、
環境配慮型のカレンダー生産ラインを確保することによるゴール8(働きがいも経済成長も)と
ゴール9(産業と技術革新の基盤を作ろう)にも寄与しています。

青葉堂印刷では、「印刷の環境負荷を減らす原材料調達と生産」を従来から進めており、
それによる「全国/世界基準の環境対応を可視化する認証取得」も積極的に行っています。
地球にやさしい製品開発を行うことで、ゴール12(つくる責任、つかう責任)や
ゴール13(気候変動に具体的な対策を)に寄与するとともに、人体への影響にも配慮された製品開発によって
ゴール3(すべての人に健康と福祉を)にも貢献しています。また、経済成長と環境配慮の両立を掲げる
ゴール8(働きがいも経済成長も)とゴール9(産業と技術革新の基盤を作ろう)にも寄与する取り組みとなっています。

このほか、「ロスの削減と省エネ・再エネ」として、生産過程や社内における廃棄物の削減とリサイクル、
さらには省エネ技術などについても導入を進めています。これによって、ゴール11(住み続けられるまちづくりを)、
ゴール12(つくる責任、つかう責任)、ゴール13(気候変動に具体的な対策を)に貢献する取り組みを推進しています。

青葉堂印刷では、従来から社員の人間的成長を意識した企業経営を行なってきており、Yozan Printing 2.0においても、
「働きやすさの追求」、「社員の健康増進」、「社員の成長のための各種研修」を重要課題として特定しています。

「働きやすさの追求」の観点からは、ハラスメント相談窓口などの設置や時間外労働時間の見える化、
育児休業や時短勤務など次世代育成支援対策推進法に基づく子育て世代が働きやすい環境を特に整備しています。
また、女性幹部社員が25%を超えるなど、業界内では有数のジェンダーバランスを達成しており、
障がい者雇用も、法定雇用(2.3%)の2倍程度まで達成するなど、多様な人材からなる職場環境を追求しています。
これらの施策によって、ゴール5(ジェンダー平等を実現しよう)、ゴール8(働きがいも経済成長も)、
ゴール10(人や国の不平等をなくそう)の各目標に貢献しています。

「社員の健康増進」については、健康診断受診、ストレスチェック、健康関連研修、特定健康保健指導の実施、
屋内完全禁煙、感染症予防ワクチン費用の会社負担、不調者などに対応するための産業医の定期的な来訪などの
取り組みを進めています。経済産業省の健康経営優良法人にも認定された実績もあり、
ゴール3(すべての人に健康と福祉を)に貢献しています。

社員の人間的成長を重視する青葉堂印刷として、重要課題の一つである「社員の成長のための各種研修」は、
特に重視している事項です。社員に対する階層別の研修、印刷業に関する基礎学習研修、DX・IoT活用に関する
各種研修を提供するとともに、デザイン・編集・製版・印刷・加工などに関するDTPエキスパート認証の
受験・更新費用も会社が負担する制度を確立しています。これらの教育・研修プログラムを通じて、あらゆる社員に
スキルアップの機会を提供しており、ゴール4(質の高い教育をみんなに)、ゴール8(働きがいも経済成長も)、
ゴール10(人や国の不平等をなくそう)の各目標に貢献しています。また、持続可能性(サステナビリティ)や
SDGsに関する推進体制や研修も整備し、経済・社会・環境が調和された企業活動を行うための人材育成も行っており、
ゴール12(つくる責任、つかう責任)、ゴール13(気候変動に具体的な対策を)、ゴール17(パートナーシップで
目標を達成しよう)に貢献する人材確保にも努めています。

米沢市内最大級の印刷会社として、「地域の経済・社会・環境への貢献」も重要課題の一つとして設定しています。
米沢市が推進する「米沢品質」への登録や市のSDGs推進施策への協力によって、自治体との連携を強化しているほか、
地域の子ども・学生の未来への貢献を特に重視して地元の教育機関と連携した取り組みを強化しており、
ゴール4(質の高い教育をみんなに)やゴール17(パートナーシップで目標を達成しよう)の実現に貢献しています。
また、地域最大級の雇用創出を実現することでゴール8(働きがいも経済成長も)、
さらには、地域の歴史・文化に関する刊行物制作や地域の伝統文化行事・お祭りへの貢献を通じて
ゴール11(住み続けられるまちづくりを)に関する取り組みも推進しています。

また、一定規模の顧客と社員を抱える企業として、「コーポレートガバナンス(企業統治)とコンプライアンスの強化」も
不可欠な課題と認識しており、人権関連の中核方針声明文を公表し、児童労働の排除、強制労働の排除、
雇用及び職業における差別排除、結社の自由及び団体交渉権の保証を実践しています。
このほか、法務・ハラスメントに関する窓口の設置、外部専門家によるガバナンスの強化、ジェンダーバランスに配慮した
幹部登用、幹部級に対するコンプライアンス研修の実施などを強化することで、ゴール4(質の高い教育をみんなに)、
ゴール5(ジェンダー平等を実現しよう)、ゴール8(働きがいも経済成長も)、ゴール10(人や国の不平等をなくそう)
といった目標にも貢献しています。これらのガバナンスやコンプライアンスに関する自社情報はホームページなどで
最大限開示することも推進しており、持続可能性に関する情報開示を推奨するゴール12(つくる責任、つかう責任)
などにも寄与しています。

大量の顧客情報を扱う印刷会社としては、「情報セキュリティと顧客プライバシーの保護」も重要課題として設定しています。
個人情報保護方針及び情報管理に関するガイドラインの公表や情報セキュリティに関する各種窓口
(苦情相談窓口/保護方針窓口、個人情報問合せ窓口)の設置など、取り組みを強化し、人々の福祉に貢献する
インフラ整備を重視するゴール9(産業と技術革新の基盤を作ろう)や
情報への適切なアクセスを含むゴール16(平和と公正をすべての人に)に貢献する取り組みも強化しています。

上杉鷹山公と持続可能性(サステナビリティとSDGs)

江戸時代に「人の課題」に寄り添い、取り組んだ上杉鷹山公

上杉鷹山公は、江戸時代に厳しい財政状況にあった米沢藩を立て直した名君として
知られています。
1767年に17歳で九代目米沢藩主となり、数々の功績を残しました。
「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」の名言を
遺された人物としても有名です。

鷹山公の功績については、現代の持続可能性やSDGs推進の先駆けとして取り上げられることも多くあります。当時の米沢藩領内における「人の課題」を多面的にとらえ、産業振興、
食料安全保障、教育発展などに包括的に尽力され、当時の人々の生活を救うだけではなく、
将来世代まで続く地域発展の礎を築きました。

私たちの世代まで受け継がれる米沢の地域資源を遺した「江戸時代のイノベーター」ともいえる上杉鷹山公への敬意を表して、青葉堂印刷では、持続可能性(サステナビリティ)を意識した
企業活動を「YOZAN Printing」として取り組みを推進しています。

上杉鷹山公の詳しい説明はこちら(米沢市上杉博物館HP)

現代の「持続可能性」に通じる鷹山公の代表的功績
人々の「稼ぐ力」の向上(付加価値のある産業の振興)
  • 織物の産業化
  • 付加価値を最大化するための一気通貫型の織物産業構造の構築
    (桑の栽培・養蚕、藍の栽培・染色、技術普及・人材育成、販売促進)
  • 女性への織物技術普及を通じた人材育成
人々の食料確保(食料安全保障)
  • 米の生産拡大(用水路(黒井堰)整備)
  • 飢饉の備えとしての食べることのできる草木のレシピ集(かてもの)の編纂
  • たんぱく源としての鯉の生産推奨
教育の充実(将来世代の育成)
  • 藩校の創設
  • 著名な講師の外部招へい
  • 人の暮らしに役立つ実学の推奨

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